若者による観光ガイド
「さくらメイト」
養成講座
自分の地元を好きになる。
◆背景と目的◆
近年、喜多方市の「日中線しだれ桜並木道」は観光名所になりました。桜の開花時期には急激な観光客増加に伴い、案内人が不足していて他の観光スポットへの流れが悪いことが喜多方の観光の新たな課題の一つとなっています。
また、若者の地域社会との繋がりが希薄になり、地元への愛着の低下、市外への人口流出といった、少子高齢化・価値観の多様化により発生している地域の課題も挙げられます。
これらの解決の一助となるために、高校生・大学生等を対象とした若者の観光ガイド『さくらメイト』養成講座を実施し、地元の歴史、文化、特色などの知識を学んでもらいます。講座を受講することで地域の良さを改めて知るとともに、地域の方や一緒に学ぶ仲間とのつながりができます。それにより地元への愛着と誇りを醸成し、今後の市民活動やまちづくりに積極的に参加する人材を育成するとともに、若者の定住やUターン促進にもつなげていきたいと考えています。また、観光客の満足度向上と喜多方の活性化を目指します。
◆「さくらメイト」養成講座◆
・地元の歴史・文化・特色を、ぞれぞれの専門家が講師となり、全6回の講座を行います。全ての講座を受講した若者を「さくらメイト」に認定します。
・各講座を受講して学んだことから、自分たちが観光客などに伝えたい”喜多方の魅力”をまとめるワークショップを行ない、お伝えしたい”喜多方の魅力”を書いた「さくらメイトオリジナル会津型しおり」を作成します。また、おすすめしたい喜多方のいいところを詰め込んだ「模擬ツアー」の計画を立て、実際にそのコースを体験し、喜多方のおすすめポイントを自分たちの言葉で発信できるようにします。
◆観光ガイド活動◆
・4月に開催される「きたかたさくらまつり」期間中、日中線しだれ桜並木道でガイド活動を行います。さくらメイトオリジナル会津型しおりとパンフレットなどをお配りしながら、観光客のみなさんとお話しをして喜多方の魅力をお伝えします。写真撮影のお手伝いもしますので、お気軽にお声がけください!
・過去にはコロナ禍でガイド活動ができない年もありましたが、その年は、喜多方の観光プロモーションビデオを制作 しました。
◆地域との連携◆
・講師は地元の専門家にご協力をいただいています。
・地域を巻き込んだ活動にしていくために、地元の企業に協賛をお願いします。ご協力いただいた企業にはお礼にステッカーを贈呈しています。
◆活動の想い◆
自分たちの住む地域への愛着と誇りを持ち、地域の課題を解決するため「あったらいいな」という新しい価値を生み出しながら、自主的に市民活動へ参画する若者が増えることを願い、この事業を進めていきます。
地域の若者が郷土の歴史や文化などの知識を得ることで、都市部へ移住した際に故郷との比較を行えるようになります。自分の生きる場所として「比較」と「選択」が可能になることで、東京一極集中を緩和する一助となりえる事業であると考えています。